慢性的な肩こりや腰痛、頭痛などの不調でカイロプラクティックを検討しているけど、どれくらいの頻度で通うことになるのか疑問に思われることもあるでしょう。
通う頻度は人によって幅がありますが、頻度の目安が分かれば通いやすくなりますよね。
そこで、カイロプラクティックの通院頻度の目安をご紹介します。
1回の施術だけで不調を改善するのは難しい
カイロプラクティックでは1回の施術だけで痛みや不調を改善するのは難しいです。
もちろん、1回目の施術で大きな効果を実感される方も多くいらっしゃいます。
しかし、1回だけでは根本的な改善には至らず、しばらくすると再び不調を感じやすくなります。
慢性的な痛みやコリは、骨格や姿勢の歪みなど、長年かけてできた身体の癖で起こります。
こうした癖を治すには継続的に治療する必要があります。
体の歪みは日常生活に原因があるため、1回の施術で良くなったとしてもそのままにしておけば元に戻ってしまいます。
歪みを治すためにも継続的にカイロプラクティックに通うことが大切です。
カイロプラクティックに通う頻度の目安
カイロプラクティックの施術には「施術初期」「回復期」「メンテナンス期」と3つの時期があり、それぞれのステージで理想的な通院頻度が異なります。
①施術初期（初回～3回程度まで）…週2回程度
②回復期（4～6回）…週1回程度
③メンテナンス期（7回目～）…月1回程度
①施術初期
カイロプラクティックに通い始めた最初の時期は短期間のうちに集中的にケアをすると効果が出やすいと言われています。
この時期は1回の施術では完全に良い状態に戻すことは難しいこと、施術しても数日で元の状態に戻ってしまいやすい時期だからです。
痛みを感じられている方の多くが長期間体が歪んでいたことが原因だと言われています。
歪みが起こっていた期間が長いほど、正常な位置に戻すまでは施術回数と期間が必要です。
人の体は元の状態に自然に戻ろうとする働きがあります。
例え悪い状態から良い状態に治したとしても、これまでの悪い状態に戻っていこうとしてしまうのです。
最初の2～3回は、週2回程度、3～5日おきに通うと効果が出やすいと言われています。
②回復期
カイロプラクティックの治療によりだいたい体を正しい状態に戻した後は回復期に移ります。
回復期は週に1回の頻度で通院し、4～6回程度施術を受けると効果が出やすいと言われています。
回復期は体が施術後の正しい状態が普通の状態であると認識できるようになっています。
初期に比べると間隔を開けてもすぐに元に戻りにくくなっています。
最初に比べると痛みや不調が落ち着いている状態に改善されていますので、週1回の通院で施術を続けると良いとされています。
③メンテナンス期
メンテナンス気は治療をある程度終え、メンテナンスが中心の施術を行っていきます。
この時期は月に1回程度のカイロプラクティックで十分であるとされています。
メンテナンス期に入ると痛みや不調はほぼなくなり、正しい状態を保つことができ、施術を終了しても大丈夫な状態に近づいている時期です。
ただ、生活習慣により歪みが発生する可能性がありますので、月1回の施術で正常な状態を保つことで再発を防ぐことができます。
カイロプラクティックの終了のタイミング
痛みや不調がなくなり、正しい身体の状態を保つことができれば、基本的にはカイロプラクティックをいったん卒業しても大丈夫です。
その後は体が正しい状態を保つように心がけながら、定期的にメンテナンスとしてカイロプラクティックを受けると良いでしょう。
担当カイロプラクターに日常生活での注意点やストレッチの方法を聞いておくと安心です。
特に症状を感じていなくても通っていいの?
カイロプラクティックや整体は、痛みや不調が治った後でも通っていいの?
特に困っていることはないけどカイロプラクティックに行っていいの?と思われている方もいらっしゃるかもしれません。
実はカイロプラクティックには多くの方が月に1回のメンテナンスに通院しています。
人の身体はどうしても歪んでいってしまいます。
歪みが酷くなると肩こりや腰痛、むくみや内臓の不調へとつながっていってしまう可能性があります。
生活習慣はなかなか変えられるものではありません。
日常生活では気を付けていてもお仕事でデスクワークが多いなど、どうしても長時間同じ姿勢でいなければならない、といこともあるかと思います。
そのような場合、定期的にカイロプラクティックでメンテナンスを行うことで歪みを矯正し、不調を事前に防ぐことができます。
体調管理のためにも、定期的にメンテナンスを行うことをおすすめします。
施術後に身体が痛くなったときに考えられる原因
まれに施術後に身体に痛みを感じてしまうことがありますが、原因として以下のようなものが考えられます。
好転反応
好転反応は身体が良い状態を取り戻す途中で起こる一時的な不調のことです。
好転反応は痛み、だるさ、眠気、吐き気、体が熱っぽいなどの症状が代表的です。
好転反応が出たら体を冷やさないようにし、十分な睡眠と水分補給、バランスの良い食事で休息するようにしましょう。
揉み返し
揉み返しとは身体の筋繊維が傷ついている状態です。
揉み返しの場合は、施術箇所が痛い、コリを感じる、頭痛がするといった症状が特徴です。
揉み返しが起こったら、痛みが出ている場所を冷やします。
ビニール袋に氷を入れ、タオルで包んで10分程度～15分程度冷やします。
これを、1時間おきに繰り返しましょう。
内臓疾患
内臓に何らかの疾患がある場合、痛みが出る場合があります。
これはカイロプラクティックが原因の痛みではないので、すぐに医療機関を受診しましょう。
怪我
カイロプラクティックを受ける前に怪我をしていた場合、施術で怪我が悪化する可能性があります。
怪我をしているときはカイロプラクティックはお休みし、まずは怪我の完治まで待ちましょう。
カイロプラクティック院と相談して頻度を決める
カイロプラクティック院の最適な頻度の目安をご紹介しました。
実際にどれくらいの頻度で通うかは身体の状態に合わせて担当のカイロプラクターに相談して決めるようにしましょう。
定期的に施術を受けることはもちろんですが、日常生活で身体が歪まないように気を付けて過ごすことも大切です。
普段の生活で気をつけることやストレッチの方法を教わっておくのがおすすめです。