猫背の原因とセルフチェック法 カイロプラクティックの猫背矯正とは

 

姿勢が悪いのが気になっているけど、なかなか改善できない、と感じている方もいらっしゃるでしょう。

 

猫背は日常生活の姿勢が原因となり、背骨が歪んだ状態になっていますので日常生活で姿勢を意識するほか、カイロプラクティックや整体で歪みを矯正すると改善することが多いようです。

 

この記事では猫背のタイプやセルフチェック方法などについてご紹介します。

 

猫背とは

猫背とは座った猫の背中のように背中が丸まっている姿勢のことを言います。

 

人の背骨は本来自然なS字カーブを描いており、上から頚椎（けいつい）、胸椎（胸椎）、腰椎（ようつい）で構成されています。
猫背はこのうち胸椎が極端に湾曲している状態です。

 

一般的な日本人は欧米人の体系と比べて頭を支えるための体の厚みや筋肉量が少ない傾向にあり、猫背になりやすいと言われています。

 

猫背が進行して高齢になると円背（えんぱい）という状態になってしまう可能性がありますので、若いうちに猫背を改善しておくことが大切です。

 

猫背の4つのタイプ

猫背と一口に言ってもさまざまなタイプがあります。
それぞれの猫背のタイプと原因となりやすい生活習慣をご紹介します。

 

円背型

円背型の猫背は胸や腰の背骨が過度に丸くなった後弯の状態になっており、背骨は後ろに傾いています。

 

見た目が悪くなるだけでなく、上半身と下半身のバランスの崩れが原因で腰痛や浅い呼吸、血行不良など体の不調につながる可能性があります。

 

「円背型猫背の原因」
・浅く腰掛け、背もたれに寄り掛かって座る姿勢により骨盤が後傾する
・前傾の姿勢をとりやすい仕事やスポーツをしている
・考え事や落ち込みが多く背中を丸める習慣がある

 

巻き肩型

巻き肩型の猫背は肩甲骨が外側に広がって、肩が前方に出てしまった状態です。

 

巻き肩型の猫背になると肩甲骨や鎖骨周辺と背中の筋肉が凝り固まってしまい、慢性的な肩こりだけでなく、腕が上がりにくくなったり、ぽっこりお腹などにつながることがあります。

 

「巻き肩型猫背の原因」
・パソコンやスマートフォンを使うときに肩が前に出ている
・横向きで寝る習慣がある
・運動不足により腹筋や腸腰筋の筋力が低下している

 

顔出し型

顔出し型の猫背は頭部が前方に突き出した状態が特徴です。
背中が円背型程丸まっていないため、猫背の自覚症状を持ちにくいタイプです。

 

顔出し型はスマホやパソコンの画面を見る姿勢が原因となることが多いため、現代病とも言われている不良姿勢です。

 

頭部が前に出ると頭を支えるために首や肩に大きな負担が掛かります。

 

「顔出し型猫背の原因」
・スマートフォンを低い位置でのぞき込むように見る習慣がある
・デスクワークで首を前に出してパソコン操作を行っている

 

首なし型

首なし型の猫背は円背型、巻き肩型、顔出し型の3つのタイプが複合して慢性的な肩や首のこりで日常的に上半身に力が入ってしまい、肩がすくんで首が見えにくくなっている姿勢です。

 

座り姿勢やスマホ、パソコンを見るときの姿勢、運動習慣など、生活習慣全体を見直す必要があります。

 

あなたの猫背はどのタイプ?猫背のセルフチェック方法

 

準備

 

1.壁に背を向けて隙間を30㎝程度空け、力を抜いて自然体で立つ
2.そのままの姿勢でゆっくり後ろに下がる
3.背中、お尻、かかとが壁についたら止まる

 

チェック方法

腰と壁の隙間をチェックします。
・手の平が入る程度の隙間…正常
・力を入れないと手が入らない…円背型の猫背
・手首が入る程度の隙間がある…反り腰

 

頭と壁の距離をチェックします。
・壁に頭がつく…正常
・手の平がぎりぎり入る程度の隙間がある…円背型・巻き肩型の猫背
・手の平が楽に入る程の隙間で力を入れないと頭が壁に付かない…顔出し型の猫背

 

肩と壁の距離をチェックします。
・手の平がぎりぎり入る程度の隙間…正常
・こぶし1つ分の隙間…巻き肩型猫背

 

円背型と顔出し型巻き肩型すべての傾向が現れていて肩や背中のコリで日常で肩をすくめているタイプを「首なし型」と言います。

 

猫背予防・改善で心がけたい習慣

猫背は見た目の悪さだけでなく、肩・首のコリや血行不良など、慢性的な不調につながることがあります。

 

日々の生活習慣を意識することで猫背予防に有効です。

 

正しい姿勢

猫背を予防するためにも正しい姿勢を心がけましょう。
歩く時、座っているときは天井から紐で吊るされた状態をイメージしてみましょう。

 

正しい姿勢は腹筋と背筋を使いますので、最初のうちはつらい体勢に感じるかもしれません。
1日短時間からでもいいので意識してみましょう。

 

インナーマッスルを鍛える

猫背は腹筋と背筋の筋力低下により起こりやすくなります。

 

トレーニングを行うのが効果的ですが、日常生活で駅は階段を利用したり大股歩きを心掛けたり電車通勤の際にしっかりと立つなどちょっとした心がけでも鍛えることができます。

 

腹式呼吸を意識する

デスクワーク中心の方は胸式呼吸で呼吸が浅くなりやすい傾向があります。
胸式呼吸では横隔膜があまり動かず、体を支えるインナーマッスルや体幹も弱くなります。

 

腹式呼吸を意識して横隔膜をしっかりと動かして体幹を鍛えましょう。

 

長時間座りっぱなしにならないようにする

長時間座りっぱなしの姿勢は猫背になりやすくなってしまいます。

 

1時間に1回程度は軽い体操をしたりストレッチをするようにしましょう。

 

また、パソコン作業では姿勢が悪くならないよう、モニターの位置や椅子の高さを調整することが大切です。

 

上半身をほぐす

長年の習慣で猫背になっているとバランスを取ろうとして周辺の筋肉が緊張して凝り固まってしまいます。

 

放置すると血行不良により痛みが出たり、体を動かしにくくなることがありますので、コリを感じている部分を揉みほぐしたり、体操で全身をほぐすなど、コリを改善するようにしましょう。

 

猫背はカイロプラクティックで改善が可能

猫背は胸椎が後ろ側に曲がっている状態のことです。
このような背骨の歪みはカイロプラクティックで矯正することが可能です。

 

カイロプラクティックは背骨の状態を検査し、癖になった身体の歪みと原因を見つけ、凝り固まった筋肉をほぐしながら背骨や骨盤を中心に歪みを矯正していきます。

 

長年かけて癖になった猫背は意識するだけでは治りません。
背骨の歪みに直接アプローチすることで改善が期待できます。

 

猫背でお悩みの場合は猫背矯正を受けると良い

猫背のタイプや原因、予防法などについてご紹介しました。

 

猫背は長年かけて背骨が歪んだ状態になっていますので、カイロプラクティックや整体の猫背矯正で背骨の歪みを矯正することで改善できる可能性があります。

 

姿勢が悪い、猫背で肩こりに悩まされている、という方は一度カイロプラクティック院で見てもらうと楽になることがあります。